■ 地域の概要
藩政時代から明治のはじめの富樫地域は、高尾、窪、
山科、伏見新、寺地、円光寺、地黄煎、清瀬、坪野、
倉ケ嶽の十ケ村に分かれていたが、明治22年(1889)4
月町村合併で石川郡富樫村が誕生した。
富樫村名選定の理由は、『この辺りの往古(おうこ)
は、富樫庄、中古には富樫組と称し、高尾、倉ケ嶽
とに、その昔国守富樫氏累代の城砦ありて、国史に
関係ある地方に付、これを以って富樫村と称する』
とある。
 昭和10年(1935)12月16日、33年の村政に終止符をう
って、金沢市に編入した。富樫は金沢市の南、大乗寺
丘陵、倉ケ嶽を背に野田 山丘陵地帯を含み、伏見川の
清流、風光明媚に恵まれ、天然記念物「山科の大桑化
石層甌穴」、金沢の地名の由来となった「芋掘り藤五
郎 (居住跡が現藤五郎神社)等、歴史、文化的遺蹟を有
する理想の住宅地として、昭和32年(1957)、金沢市が
「市営円光寺住宅団地」を造成した。この頃より、近
隣では農地の宅地転換が進み、土地区画整理事業等に
よる住宅造成が活発となり、金沢市の「ベッドタウン」として発展、今日に至っ
ている。
山科の大桑層(おんまそう)化石産地と甌穴(おうけつ)
伏見川の仙人橋付近の川底に、大小さまざまの穴が見られます。
小石が水勢により回転してできたもので、おう穴といいます。さらに上流200mに
わたり、おう穴は変化に富んで谷も深く、景観も見事です。
また、仙人橋付近の川岸の中腹あたりに白い帯状が見えます。
これが貝の化石による大桑層で、2,300万年前の日本海の状況を知る上に貴重な
ものとして注目されており、いずれも天然記念物に指定されています。
バラ公園(1,630㎡)
富樫の金沢南総合運動公園内のバラ公園には、約120
品種約1,800本のバラが、アーチ仕立てやフェンス仕立て
により、立体的に飾られロマンチックな雰囲気をかもし
出しています。
見頃は5月下旬〜6月下旬と9月下旬〜10月中旬です。
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